腱板損傷とは

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おはようございます!

鹿児島市下荒田にある鍼灸整骨院nagasakiです!

今日は肩の痛みの中でも腱板損傷について書きます!腱板損傷(けんばんそんしょう)は、肩関節周囲の筋肉の腱で構成されるインナーマッスル「腱板(ローテーターカフ)」が損傷を受ける状態を指します。この腱板は肩関節を安定させる役割を担っており、損傷すると痛みや動きの制限が生じます。以下に詳しく説明します。

原因

1. 加齢性変化

・腱板は加齢とともに劣化し、繰り返しの使用や摩耗によって損傷しやすくなります。

・特に50歳以上で発症率が高まります。

2. 外傷性損傷(怪我)

・ 肩を強く打つ、転倒時に手をつく、または肩を強く引っ張られるなどの外傷が原因。

・スポーツ(野球、テニス、ゴルフなど)や重量挙げでの過負荷も影響。

3. 過使用

・長期間の反復動作(例:肩を使う仕事や運動)が腱板に負担をかけます。

主な症状

・肩の痛み(特に夜間痛)

・肩を上げたり後ろに回したりする動作の制限

・肩の力が弱くなる

・可動域の低下や引っ掛かり感

徒手検査(診断方法)

1. ペインフルアーク徴候

腕を横に上げたとき、60~120度で痛みが出る場合、腱板損傷を疑います。

2. ドロップアームテスト

腕を真横に上げた状態からゆっくり下ろすよう指示し、腱板が損傷している場合は制御できずに腕が落ちます。

3. リフトオフテスト

・手の甲を背中に当て、その位置から手を離す動作を指示。困難な場合、腱板の一部(特に肩甲下筋)に問題がある可能性。

4. エンプティカンテスト

・腕を前に伸ばし、親指を下に向けた状態で抵抗をかけると痛みが出る場合は腱板損傷の可能性。

5. 超音波やMRI検査

・正確な評価には画像診断が有効。損傷の程度や場所を確認します。

治療法

保存療法(軽度の場合)

1. 安静とアイシング

・炎症を抑えるため、最初は肩を安静に保ち、痛みがひどい場合はアイシング

2. 薬物療法

・痛み止め(NSAIDsなど)や筋弛緩薬を使用。

3. リハビリテーション

可動域の回復と筋力強化を目的としたストレッチやエクササイズ。

・ペンドゥラム運動:腕をだらんと下げた状態で円を描くように動かす。

・トレーニング:鉄アレイなどを用いて肩周りの筋肉を鍛える。

注射療法

・ステロイド注射:炎症や痛みが強い場合に使用。

・PRP療法:再生治療として、自身の血液を用いる治療法が注目されています。

予防方法

1. ストレッチと運動

・肩周りの柔軟性と筋力を高めることで、腱板への負担を軽減します。

2. 正しい姿勢

猫背や巻き肩を改善することで肩関節にかかる負担を減らします。

3. 急な負荷を避ける

・無理な重量挙げや反復動作を控える。

腱板損傷は早期発見・治療が重要です。適切なアプローチを取ることで、痛みの軽減と機能回復が期待できます。

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